Example
2019.04.05
板橋区にて、個人のお客様のお庭を設計施工させて頂きました。
テーマは「潤いを感じる雑木の林床(りんしょう)」。
施工前
施工後
半日陰の環境なのでしっとりとした雰囲気を感じつつ、シャープなRC造の母屋を包み込むような柔らかさを表現できればと思いました。
お部屋から眺めること、実際に庭に出て楽しむこと、どちらをメインにするのかでお庭の形が変わってくるのですが、お打合せの結果、後者を選択することになりました。
施工前
施工後
高さのあるフェンスで空間を仕切り、ウッドデッキを設えて外に出られるようにしました。
フェンスは、目線を遮るだけでなく風通しも確保できるように設計しています。
どちらも素材は国産杉材ですが、特殊な防腐処理がされており耐用年数は20~25年とされています。
人工木よりも温かみがあり経年変化も楽しめます。
石は「黒ボク石」です。
あまり大きな石、重い石は使いたくないというお施主様のリクエストもあり、この石を採用しました。
小さな穴が沢山空いているので他の種類の石よりも比較的軽く扱いやすいのが特徴です。
植栽は、半日陰に適した植物で雑木を表現しています。
草花類も自然な姿を表現できるように石とのバランスを見ながら配植しました。
お庭(特に植栽)は竣工してからがスタートです。
一般的には竣工後3年程度で木々も成長して設計時に抱いていたイメージに近づきます。
その成長過程も、季節の変化とともに楽しんで頂ければ何よりです。
お施主様には、「この庭は今まで使っていなかったスペースだったけれども、今回の工事で部屋が一つ増えました。」と言っていただけました。
リニューアルしたこの空間で、様々な思い出がつくられてゆくことを願っております。
< < 施工事例一覧に戻る